頭皮のかゆみとフケを治す!これだけは守りたい対応策

フケはいつの間にか肩や髪の途中にひっかかってあり、他人に対して不潔な印象を与えてしまいます。新陳代謝で分泌されるものなので、仕方ない面もあるのですが、あまりに量が多いと対策が必要です。

頭皮に感じるかゆみは、フケとともに現れることが多いのですが、「フケとかゆみ」は同時に改善することができます。

頭皮も肌の一部ですので、基本的に荒れた状態になる原因は、肌の乾燥であることが多いですし、プラスアルファの原因が加わることでさらに症状が複雑化します。

フケとかゆみの原因を理解して、自分に合った対策で一日でも早く不快な症状に「さよなら」しましょう。

フケとかゆみがでる原因を皮膚科で診断をつけると最短で治療できる

フケとかゆみが一緒に出る場合は、脂性フケと乾性フケである場合が多いです。かゆみが強いときは、シラミなどが考えられますが、シラミの場合は髪に白い卵の殻がたくさんついています。

自分で判断できないときは、皮膚科を受診するとすぐに判断がつきますが、自己判断でまちがった対応をしてしまうと、フケやかゆみがなかなか治りませんし、場合によっては悪化してしまいます。

判断がつきにくい症状の場合は、迷わず皮膚科を受診しましょう。
ここでは脂性フケと乾性フケについて解説します。

特徴的な脂性フケ、原因は細菌の繁殖

フケの中でも、少し黄色っぽくて塊りが大きく、べとつくタイプのフケは脂性フケです。頭皮の状態は、脂分の分泌が多くなった「脂漏(しろう)」状態にあります。

通常、皮膚は新しい角質細胞ができると、古い細胞は垢になって剥がれ落ちますが、頭皮でターンオーバーに異常がおきると、剥がれ落ちる量が増えて、大きなフケのカタマリとなります。

頭皮にカビの一種である「マラセチア」が繁殖すると、脂性フケの原因となることがわかっています。

では、なぜカビが繁殖してしまうかというと、一番の要因は体力の低下です。疲れやストレスで体の調子が落ちてしまうと、外的要因に弱くなることがあります。

ダイエットがきかっけになることもあります。偏食によるビタミン・ミネラル不足は食生活が乱れる原因の最たるものですし、スマホやパソコンが普及した現代では、夜遅くまでメールやメッセージのやりとり、動画を見たりと睡眠不足になる人が増えています。

職場でのストレスも、免疫機能の低下を招くことが知られています。心と体はつながっているので、「まさか!」と思うような出来事が引き金を引いてることは多いのです。

ただ、上記のような要因は誰にでもあることですし、全員がフケとなって出ているわけではありません。

個人差があるので、全く症状が出ない人もあれば、頭皮以外の皮膚炎となってあらわれていたり、全く別の臓器へ影響を与えていたりすることがあります。

脂性フケになった人は、たまたま「マラセチア」が繁殖してしまった、ということにすぎないのです。

脂性フケは皮膚科の治療で改善できる

脂性フケは、皮膚科で治療するとともに、日常生活を改善することが重要です。

現在の症状を抑えることはできても、根本の原因である生活習慣の乱れや、食生活のみだれなどを修正しないと再発することがあるからです。

体内環境を良くするとともに、脂性フケは皮膚科での治療が効果的です。

皮膚科で提示される対応方法は、個人の症状によっても違ってきますが、大きく分けて次の二つです。

1.かゆみがある場合は、かゆみを抑える

2.カビが認められた場合は、抗真菌剤でカビを殺菌する

かゆみを抑えないと、皮膚の炎症は治まりません。かゆい、かきむしる、皮膚の炎症がひどくなる、さらにかゆくなる、ますますかきむしる、の悪循環で、皮膚の状態はあっという間に悪化します。

かゆみを抑える薬は、症状に応じて飲み薬や塗り薬が処方されますが、塗り薬は、ステロイドを中心に処方されます。
ステロイドはしっかり量をぬりこまないと、中途半端に薄く塗っていては効き目がありません。少しべとつきを感じるかもしれませんが、しっかり量をぬることで炎症を鎮める効果が高まるのです。

薄く塗り続けて、効果が現れずにダラダラと長期間使用することの方が危険です。短期間でしっかりと治すことができるように、たっぷりぬりましょう。

ステロイドの1回分の目安としては、人差し指の第一関節まで出した量が、手のひら2枚分の広さに適用されます。1日1,2回塗ればいいのですが、はじめのうちは、かゆみを感じたら塗るようにします。

カビを殺菌する抗真菌剤は、ステロイドのような即効性はありませんが、お風呂あがりに頭皮につけることで殺菌効果が持続します。

一番大切なことは、毛髪を乾燥させることです。毛髪を乾燥させないと、地肌も湿気を帯びたままでカビが好む環境をつくりだしてしまいます。治療が続いている間は、必ずドライヤーでしっかりと乾かしましょう。

乾性フケの原因は洗いすぎ?

頭皮だけでなく、顔も乾燥しがちな人に多いのが「乾性フケ」です。

顔の乾燥が、ダブル洗顔などの洗いすぎが原因であるのと同じで、頭皮も洗いすぎることで皮脂が落ちすぎて乾燥します。

フケが出始めてから、一日に2度も3度もシャンプーしていませんか?洗いすぎると肌のバリア機能が壊れたり、地肌のターンオーバーが乱れたりしてしまいます。

シャンプーは1回までに抑えて、すすぎをしっかりと行いましょう。すすぎは、ぬるま湯で行い、シャンプーの3倍の時間をかけるのが目安です。

かゆみを伴うときは、脂性フケと同様にまず、かゆみを抑えることが重要です。皮膚科でステロイドや抗ヒスタミン剤の飲み薬を処方してもらい、炎症とかゆみを抑えつつ保湿をすると効果的です。
乾性フケの特徴は、白くてサラサラして、あまり大きな塊にはなりません。脂性フケと違って黄みがかったり、脂っぽかったりしていませんが、違いがわかりにくい場合は皮膚科で診断してもらった方が確実です。

というのも、脂性フケと乾性フケでは最初の対応が違ってくるからです。

乾性フケに必要なのは保湿ですが、脂性フケに保湿をしてもカビの繁殖を抑えることはできず、かえって悪化してしまいますし、逆に乾性フケに、脂性フケ用のシャンプーを使っても効果はありません。

それぞれのフケに合った方法で対応することが重要なのです。

乾性フケにもセラミドで保湿する

乾性フケには、頭皮用の保湿ローションで乾燥を抑えると効果的ですが、セラミドが入った顔用の保湿美容液を代用してもかまいません。

頭皮も顔と同じく、皮膚の保湿成分はセラミドが重要です。油分ではなく、保湿成分で水分を補いましょう。

脂性フケと乾燥フケに共通した予防対策

脂性フケも、乾性フケも体内の免疫機能がしっかり機能していたり、生活習慣が乱れていなければ症状は改善します。表面だけ治療しても、再発することがありますので、日常生活に気を付けて体の中から変えていきましょう。

頭のかゆみ、薬でとまらないときは冷やす

かゆみを感じ始めると、薬をぬっても止まらないという時があります。

短時間の間に何度も薬をぬっても、たいした効果が現れないのは当たり前なので、かゆみが止まらないときは保冷剤や冷凍するタイプの枕をつかいます。

頭を冷やすことで、皮膚を少し麻痺させたような状態になり、かゆみが落ち着きます。反対に体をあたためたり、スポーツなどで体温を上昇させるとかゆみが増すので気を付けましょう。

保冷剤や冷凍枕は、タオルをまいて使います。再度冷凍するときは、必ず洗ってから冷やしましょう。

バランスの良い食事を心がけると頭皮だけでなく体も潤う

頭皮の乾燥や、手足の乾燥など、体の一部分がとくに乾燥しだすと、全体の状態が良く見えなくなりますが、どこかが渇いているということは、体の内部の不調が体に現れているということです。

原因は最初に述べたように様々なことが考えられますが、免疫機能を高めるためには、まず食事から改善していきましょう。

サプリメントで手軽に補給、と考える人もたくさんいますが、特にビタミンやミネラルなどの栄養は、食事から摂る方が、吸収率が高いです。忙しいときなどは仕方ないですが、なるべく食事からたくさんの種類の栄養を摂るようにしましょう。

・肌の潤いを助ける「ビタミンA」を含む食材
うなぎ
モロヘイヤ
ニンジン
春菊
ほうれんそう
かぼちゃ
にら
青梗菜(ちんげんさい)
ブロッコリー

野菜はβカロチンとして含まれ、体内でビタミンAに変換されます

・代謝を助ける「ビタミンE」を含む食材
アーモンド
ツナ缶
モロヘイヤ
うなぎ
アボカド
ほうれんそう
するめ
たらこ

・血行を促す「鉄分」を含む食材
レバー
高野豆腐
ひじき
ほうれんそう
ツナ缶
かつお
しじみ
まぐろ

・炭水化物の代謝を助け、皮脂をコントロールする「ビタミンB1,B2」を含む食材
豚ひれ、豚もも
ピーナッツ
うなぎ
玄米
ブロッコリー
しいたけ
ヨーグルト

手軽にたくさんの食材を摂ることができるのは、サラダや煮物です。

たくさんの食材をまぜてドレッシングをかけるだけでサラダになりますし、冬場は、鍋風にアレンジしてショウガや鶏がらスープなどを混ぜると、体も温まって一石二鳥の食事になります。

生食が苦手な人は、無理に生で食べなくても、温野菜にすることによって量をたくさん取ることができますし、自分の食べやすい状態にすることで、食事を楽しく摂ることができます。

唐辛子がたくさん入った食べ物など、刺激の強いものはかゆみを促う原因になることがあるので、基本的に避けます。

シャンプーするときはお湯でしっかり汚れを落としてから

シャンプーの仕方を雑にしていると、頭皮が傷つきますし、せっかく薬をぬって治療してもなかなか改善されません。

正しいシャンプーの仕方をマスターして、頭皮に刺激を与えないようにしましょう

1.たっぷりのぬるま湯で時間をかけて、ほこりや汚れを洗い流す
これだけで、頭皮の8割はとれています。まちがっても頭皮をゴシゴシ爪でこすったりしないように注意します。

2.シャンプーを手に取り、泡立てやさしく指の腹で力を入れずに洗う。
シャンプーをつけてから、地肌を洗うときは短時間でさっとすませます。

3.シャンプーの3倍の時間をかけてぬるま湯ですすぐ
すすぎの時間が短いと、頭皮にシャンプーが残り、刺激の原因になります。しっかり時間をかけて、特に首の後ろの生え際から、耳の後ろをしっかりとすすぐ。

ロングヘアの人は、やさしく水切りをして、タオルドライしましょう。体を洗う前に髪をタオルドライすることで、顔や肩などへ、水分がかかるのを防ぎます。

良く洗い流したようでも毛先にシャンプーが残っていて、体の他の部分につくと、乾燥肌の人にとっては刺激になりやすいのです。

全ての行程を、力をいれずに優しく行うことで、皮膚に負担や刺激をかけずに洗うことができます。

シャンプーは頭皮の状態と相談しながら選ぶ

脂性フケには、薬用シャンプーがありますが、症状が改善には個人差があります。オイルシャンプーなどを使うよりは、薬用シャンプーを使う方がよいですが、シャンプーだけで改善できるというような過度な期待は持たず、試すくらいの気持ちでつかってみましょう。

ノンシリコンシャンプーは、近年人気が出ているジャンルですが、シリコン自体は顔につける化粧品にも含まれており、洗い流すシャンプーへの配合はそれほど気にしなくてもよいです。

シリコンが刺激になるとうたっているシャンプーもありますが、そもそもシリコン以外にも刺激になる添加物は配合されているので、あまり神経質にならなくてもよいです。

石けんシャンプーは、文字通り石けん成分が主な洗浄成分なので、洗い上がりがゴワゴワします。ただし、敏感肌の人や、頭皮が炎症を起こしている時などにはいいですが、乾いた後の感触が苦手という人は多いです。

太陽油脂から発売されている石けんシャンプーがごわつきが少ない、という口コミがありますが、普通のシリコンシャンプーなどに比べると、慣れない人も多いです。

シャンプーは基本的に相性ですが、炎症が起きている時は、敏感肌用のシャンプーや、アミノ酸系のシャンプーを選ぶと比較的刺激を感じにくいです。

頭皮に刺激を与えないようなブラッシング

洗髪後や、朝の身支度などで頭皮に力がかかりすぎていませんか?クシやブラシが頭皮に直接つかないよう気をつけましょう。

また、髪を洗った後にタオルドライするときも、髪の水分だけを優しく拭き取るようにし、地肌はゴシゴシせずにやさしく水分を吸い取るようにふきましょう。

洗髪後はドライヤーでしっかり乾燥させよう

脂性フケも乾燥フケも、洗髪後はしっかりとドライヤーで乾燥させるのが基本です。濡れたままの髪や地肌を放置しておくのは、脂性フケでいえばカビの繁殖の原因に、乾燥フケでいえば、水分の蒸発を促す原因になるのです。

ヘアオイルは毛先だけにつける。脂性フケは油分は避ける

乾性フケの人は、髪自体もパサつくという人が多いので、ヘアオイルがおすすめです。毛先にほんの少しだけつけてなじませると、枝毛や切れ毛を予防します。

ただし、脂性フケの人はヘアオイルだけでなく、ヘアクリームなども頭皮への刺激になるので避けましょう

枕カバーはこまめに洗濯。肌に直接触れるものはいつも清潔に

布団カバー、枕カバーはこまめに洗濯しましょう。汚れたカバーが髪や皮膚にあたると、刺激になってかゆみを感じたりします。

枕カバーを洗うのが大変なときは、タオルをまいて、毎日取り換えるようにすると便利です

フケの治療が一時期うまくいっても、代謝がうまくいってないとフケは再発します。まずはジョギングやウォーキング等で体のサイクルを整えることからはじめ、生活習慣を改善しましょう。

単純に頭皮の悩みと考えがちですが、実は頭皮や髪はストレスによって大きく左右されます。

健康な生活に必要な当たり前の、食生活の改善、禁煙、運動を心がけることが治療の第一歩です。