口の周りのガサガサと唇のパックリ割れ!ズキズキしない治療と予防

口の周りがカサカサする

空気が乾燥していると、手肌だけでなく、口の周りや鼻の下などがカサカサと粉をふいたように乾燥することがあります。

また、唇がある日突然パックリと割れて血が出たりすると、口紅を塗るだけで痛みを感じるのでメイクができずに困ることもあります。

口の周りにだけ突然起こる乾燥は、早めに対応すると治りも早いものです。リップクリームを重ねぬりしていてもすぐに唇が渇いてしまう人必見の口の周り乾燥対策をご紹介します。

どうして季節の変わり目に口の周りがカサカサして粉をふくのか

朝の気温が下がってきたら湿度も下がります

朝の気温が下がってきたら湿度も下がります

口の両端が切れて痛い、口の周りがカサカサしてひりひりする、唇が切れるなど、口の周囲の乾燥に関する悩みは、秋口から春先までつきまとうメジャーな肌トラブルです。

急激に肌の状態が悪化する原因は、湿度の低下や寒暖の差が大きく影響しています。

外気温は10月くらいから徐々に下がりだし、同時に湿度は60%よりも低下してきます。

湿度60%未満は乾燥肌にとって要注意な状況です。

秋になって外の湿度まで下がると、一気に肌の水分が失われ、口の周りや唇がカサカサと粉をふきはじめます。

口の周りや唇は、もともと摩擦や刺激で負担がかかり荒れやすい

洗顔でこすりすぎると唇から荒れ始める

洗顔でこすりすぎると唇から荒れ始める

口の周りや唇は、もともと皮膚が薄い部位です。

服で守られ、皮膚の厚みがある体部分と比べても、肌の水分は蒸発しやすく、ほほなどに比べて凸凹が大きい形状をしています。

日常では、落ちにくい口紅をクレンジングする時に、どうしてもゴシゴシと強くこすったり、食事の後にしっかり拭き取ろうとして摩擦を受けやすくなるのです。

強い摩擦をうけると、もともと弱い部分である唇や口の周りは、保湿成分が取れやすくなります。

季節的な要因も、口の周りに刺激を与えることがあります。春の花粉症やアレルギー性鼻炎は鼻の下から口の周りにかけて影響を受けやすく、ティッシュで鼻をとるたびに強い摩擦をうけます。

花粉症で鼻の下、口の周りが赤くこすれてくると、弱った部分がさらに刺激を受けやすくなり、雑菌が入り込みやすくなります。こうなるとヒリヒリ痛いだけでなく、目のかゆみやくしゃみなど、症状が広がってしまいます。

口の周りの乾燥を改善するため今すぐできる対策

口の周りが乾燥する前に、日ごろからリップクリームやオリーブオイルなどで保湿を心がけましょう。

また、乾燥がひどくなってきたなと感じたら次にあげる対応をすることで、すぐに症状をやわらげることができます。

マスクで刺激物を遠ざけ、口の周りの湿度を保つ

リップクリームよりも、先にマスクをして口の周りの保湿を行います。マスクをすることで、皮膚表面の乾燥を防ぐだけでなく、口の中や鼻の保湿も同時に行うことができるので、口の周りや唇を保湿したときにも効果が高くなります。

花粉症などの症状が出た時もマスクをするのは、外部からの刺激を防ぐだけでなく、鼻や口の周りの粘膜を保護して保湿ができるからなのです。

加湿器を活用する

マスクの次は加湿器で室内全体の湿度を上げると効果的です。吸い込む空気も、ある程度湿気がある方が呼吸器官を守ることができます。

針状結晶を持った食物を避ける

口の周りがガサガサと荒れている時は、山芋、サトイモ、パイナップル、キウイや塩辛いもの、唐辛子などのは食べないようにします。

山芋などに含まれる「シュウ酸カルシウム」は針状結晶といって先がとがった針のような結晶構造をしています。小さいけれど、チクチクするような形なので、荒れた粘膜や皮膚にあたると刺激になりやすいのです。

唇がパックリ割れた時の応急処置と予防

唇がぱっくり割れるきっかけは口の周りと同じく湿度低下です。また、唇をなめる癖がある人は油分が取れやすく、水分が蒸発しやすくなります。唇表面の水分が足りなくなると、表面のバリア機能が弱り荒れやすいのです。

一旦唇のバリア機能が壊れてしまうと、リップクリームや口紅、しみないような食べ物などでもシミやすく、かぶれやすくなります。

症状が重いときは弱めのステロイド。一番即効性がある

唇のバリア機能が壊れてしまったら、弱いステロイドを1,2週間程度、1日3回つけます。

ステロイドは皮膚科で処方してもらえますが、薬局でも「唇にぬれるステロイド入りの薬」といえば購入することができます。

ただし、唇や口の周りが荒れた状態が「口唇ヘルペス」であれば、ステロイドを使うことで症状が悪化することがあります。ステロイド入りの薬で治療するときは、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。

リップクリームは筋に合わせて縦にぬる

リップクリームをこまめにつける、という人もいますが、リップクリームの使用は1日3回までにとどめておきましょう。
リップクリームをつけすぎると、粘膜や皮膚がかぶれることがあるからです。

また、口の周りの乾燥を防ごうとしてリップクリームを唇の赤い部分を超えてつける人がいますが、同様にかぶれることがありますので、唇の境界線を越してぬることはやめましょう

また、リップクリームは塗るときに横につけているとこ、効果が弱まります。唇の筋に沿って縦塗りするようにしましょう。成分が密着して保湿効果がアップします。

リップクリームの中には紫外線防止成分配合のものがありますが、このタイプは一日中使っていると唇が荒れる場合があるので、日中の日差しがある時間帯だけの使用にとどめましょう。

純度の高いワセリンはリップクリームとして使うことができる

ワセリンをリップクリーム替わりに使うときは、プロペトやサンホワイトなどの純度が高いものを使うようにします。

ワセリンは石油から作られる保湿剤ですが、純度が高いものは医療でも頻繁に利用されますし、唇や眼などの粘膜に使われたりもしています。

ただし、リップクリームと同様に塗りすぎには注意が必要ですが、皮膚に対する刺激が弱いので、鼻の下や口の周りにも使うことができます。

グロスは口紅より刺激が強いので唇が荒れている時は使用しない

グロスの成分は唇の荒れを招きやすく、荒れている時や空気が乾燥しているときは使用しないようにしましょう。

グロスをぬることで、唇がとろみがつくようにベタっとした感触になるので、保湿クリームやリップクリーム替わりになると考える人も多いようですが、荒れるだけで保湿にはなりません。

口紅も、色素が落ちにくいタイプは唇の荒れを引き起こしやすいですし、クレンジングしたあとに唇に残ってしまうと、乾燥や荒れをおこす原因になります。

クレンジングはなるべく同じメーカーの専用のものを使い、落とすときにこすりすぎないように注意しましょう。

リップクリームの選び方「薬用」「医薬部外品」「医薬品」表示の違い

リップクリームを買うときに、「薬用」「医薬部外品」「医薬品」などと表示がわかれていますが、違いを理解して買っていますか?

「薬用」とかかれているものと「医薬部外品」と書かれているものは、同じで効果や効能が期待できる有効成分がはいっているけれど、治療ではなく予防・改善が主な目的で使われます。

「医薬品」は、「医薬部外品」よりも効果がはっきりしているもので、医師が配合されている有効成分の効果が認められていて、病気の治療を主な目的として使われます。

荒れた唇を治したいときは第2類医薬品とか第3類医薬品といった「医薬品」表示されている商品を選ぶといいです。

日常的に乾燥予防に使いたいときは「医薬部外品」とか「薬用」など表示されているものを選びましょう

効果が高く安全な唇の乾燥対策はオイル

リップクリームやワセリンが苦手な人は、天然オイルで保湿するのがおすすめです。

ココナッツオイルは、原産国では塗り薬としても使用されるほど、抗菌力や保湿力があり、紫外線もカットしてくれます。
マカダミアナッツオイルは、人間の皮膚からでている油分の成分と同じような構造をしているので、皮膚が弱く敏感な人でもかぶれなどが起こしにくい油です。

また、オリーブオイルも精製されて、肌に使用できるものが薬局で購入できます。

気を付けてほしいのが、未精製のオイルは刺激物が残っている、という点です。すべて天然のままの方が体にいいのではないか?と考えがちですが、全く逆で肌につけるならば精製されたものを選ぶようにしましょう。

洗浄力が強いクレンジングでゴシゴシこすらない

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なおりにくいときは病院で治療する皮膚疾患の可能性

唇や口の中の皮膚は粘膜状になっているので、傷がついたりしても本来は治りやすい部分です。

ただ2週間以上たっても口の端が切れたり、水泡が治らなかったり、赤い部分が広がったりする場合は、病院で治療すべき皮膚疾患の可能性が高いです。

口の周りの乾燥と侮らずに、すぐに皮膚科を受診しましょう

口唇炎(こうしんえん)、口角炎(こうかくえん)

口唇炎、口角炎とは唇全体がカサつき、唇の端の方に小さな水泡ができたりする症状で、一般的に唇が荒れた状態の事を指します。

中でも口角炎は口の端が切れて出血するような状態のことです。炎症がひどくなると痛みもひどくなります。

唇表面の水分が足りなくなって、表面のバリア機能が弱くなり荒れるのが原因です。

水泡ができると、口唇ヘルペスと判断がつかない場合がありますが、治りが悪く広がるようであればすぐに皮膚科を受診しましょう。

通常であれば悪化することはなく、高純度のワセリンで十分治療できます。

カンジダ性口角炎

カンジダというのは真菌の繁殖が原因で発生する病気で、皮膚の湿った部分にできやすく、発疹やかゆみ、はれ、かさつきがあります。

カンジダ自体は口の中や、消化管、膣などの部分に常に生息していますが、風邪をひいたりして、抗生物質を飲んでいたり、疲れなどで体の抵抗力が弱っている時に表面に現れ、症状を発症しやすくなります。

かゆみがあるので、自己判断でステロイドを使って症状が悪化する人もいますので、十分注意しましょう。

治療には抗真菌剤が含まれたクリームを1週間から2週間ほど使いますが、かゆみがひどいときは抗真菌剤と同時にステロイドが処方されることもあります。

口唇ヘルペス

唇に現れるヘルペスで、ヘルペスウイルスの感染でおこります。ヘルペスウイルスは、水ぼうそうのウイルスと同じもので、水ぼうそうが治った後に体の中に潜伏し、疲れや、病後などの免疫機能が弱っりした時に現れます。

腹部や背中に現れた時は、帯状疱疹(たいじょうほうしん)という病気になり、口に現れた時は口唇ヘルペスとなります。

水疱が表面に出ているときに他の人に接触するとうつしてしまうことがありますので、十分注意しましょう。ヘルペスウイルスに直接効果がある飲み薬や塗り薬があり、非常によく効きます。

舌なめ皮膚炎

唇が乾燥するとつい口の周りをなめてしまうという人によくある病気です。

油分がとれて表面がカサカサになり、唇と皮膚の境界の部分が真っ赤にはれることがあります。

皮膚が荒れている時、唾液は刺激になって炎症をおこします。子供に多い疾患ですが、大人でも口の周りをなめる癖があるとなりやすいので、注意しましょう。

扁平苔癬(へんぺいたいせん)

小さい赤や紫の隆起した発疹が唇などのにできる病気です。はじめは発疹がポツポツとひとつづつできてきますが、そのうち発疹同士がくっついてきてうろこ状になったり、かさついたりしてきます。

一度治っても再発することが多く、治りにくい病気ですが、人に移ることはなく、薬や金属アレルギー、微生物などが原因として考えらます。

薬はつけなくても治ることがほとんどですが、弱いステロイドであるコルチコステロイド薬を付けると早く治ります。

口の周りや唇の乾燥を防ぐにはビタミンB2を摂る

口の周りの乾燥は、外的要因が大きいように思えますが、実は身体の中の免疫機能が弱っていることも大きな要因の一つです。

頻繁に口唇炎や口角炎がおこるようなら、食事に気を付けることも大事です。

唇のような粘膜を保護するには、ビタミンB2が入った豚肉やうなぎ、卵、納豆やモロヘイヤなどを積極的に摂るようにしましょう。

悪化する前にマスク、ワセリン、リップクリーム、加湿器で保湿し、しっかり睡眠をとってゆったりすごす日をつくるなど、日ごろの生活習慣を見直してみませんか。

唇が荒れると内臓が弱っている、と聞くことがありますが、関連がない場合が多く、それほど心配する必要はありません。

ただし、症状がひどく、日が経つごとに患部がひろがったり、炎症やかゆみが1週間たっても改善しない場合は、すぐに皮膚科に相談してください。

毎年口が切れて痛い、という人は朝晩が涼しくなるころからの早めの対策をしてみてはいかがでしょうか。