目の周りの乾燥や小じわ、赤みかゆみのトラブル別対応策


目の周りは乾燥や赤みなどが起こりやすいだけでなく、肌トラブルが目立ちやすい個所でもあります。小じわやくすみがあるだけで、かなり老けてみられることも。

乾燥肌の人の多くが悩む、目の周りによく起こるトラブルの原因や対策をまとめました。

目の周りに起こるトラブルは、加齢や乾燥による「美容」に関する悩みの問題と、赤身やかゆみ湿疹などがおこる「医療」分野の問題に切り分けて考えることからはじめます。

いくつものトラブルが同時に現れることがありますが、いつから、どれくらいの範囲でおこった症状なのか、ひとつずつ整理して対処していきましょう。

乾燥肌の人が目の周りにトラブルが起こりやすい理由とは



目の周りは、頬と比べると皮膚の厚みが約3分の1しかありません。皮膚の厚みが薄いことで、なんらかの力が加わると痛みやすいのです。

たとえばティッシュペーパーは薄い紙が2枚重なっていますが、1枚ずつにわけて使うとすぐに破れてしまいます。目元はこの1枚になったティッシュペーパーだと考えてみると、いかにデリケートであるか想像することができます。

また、多くの人が目元に間違ったお手入れをしていることが多く、さらに乾燥を招いていることがあります。

目の周りのマッサージで力をかけすぎている


目の周りの乾燥が気になる人は、目の周りのケアをしている人も多く、目元専用のアイテムもたくさん発売されていますが、注意が必要です。

目の周りにクリームをつけたりマッサージをしたりするときに、必要以上に力が入りすぎていることが多いのです。

目尻やまぶたには、肌をひっぱるマッサージはやめて指の腹でツボ押しをすると効果的です。アイクリームをつけたいときは塗りこむよりも力を入れないようにポンポンとのせていくと、皮膚がひっぱられてのびる心配がなくなります。

紫外線でダメージをうけている



紫外線は肌のあらゆるトラブルの原因になります。皮膚が薄い目の周りも例外なく紫外線の影響をうけていますが、紫外線を直接浴びることによって、目尻の小シワが増えたりたるみがひどくなったりします。

紫外線が目そのものへ与える影響も大きく、視力低下や加齢性黄班変性症などの眼科疾患が起こったりすることもあるのです。

紫外線対策として一般的に使用される日焼け止めは、肌への刺激が強いので「目の周りをさけて」塗るように指示されている商品が多いのです。

乾燥肌の人は目の周りに日焼け止めを付ける場合、赤ちゃん用か敏感肌用を選ぶとよいです。ノンケミカルと書いてある商品は、より刺激が低くなっています。

また、大きめのサングラスを併用すると、目も目の周りも同時にしっかりと紫外線を止めることができます。

季節にかかわらず、室内の湿度が低くなっている



空気中の湿度が低下すると、皮膚の薄い個所や常に空気にさらされている部位から乾燥しはじめます。顔はまさに乾燥しやすい部位ですが、目の周りはまぶたを開けたり閉じたりしているので、本来は血液中の水分や養分が回りやすいはずです。

ところが、現代人はパソコンやスマホの利用で瞬きの回数が激減しています。目の周りの筋肉が動かないことで眼球も皮膚も、水分や養分が滞ります。

また、エアコンの使用によって年中湿度が低い環境にさらされていることも、目の周りの乾燥を助長している原因の一つです。


加齢による肌の弾力、バリア機能の低下



産まれたときから、肌は活性酸素によって酸化しています。呼吸をして酸素を消費するときにさえ活性酸素が発生しますが、活性酸素は細胞をサビつかせる作用があり、サビつきが老化を促しているのです。

本来、人体には増えすぎた活性酸素を取り除く酵素を作り出すことができるのですが、30代をピークに酵素の量が減ってしまい、急激に抗酸化力が低下し、結果として肌の弾力が損なわれてシワやたるみが出てきてしまいます。

抗酸化力が低下する頃には、真皮のコラーゲンやエラスチンの変化で肌の乾燥が進むので、涙袋が大きくたるんだり目の周りの肌に老化現象が現れやすくなります。

活性酸素が増えてしまう前に、食べ物から抗酸化物質を補うことが重要です。

目の周りの乾燥対策に有効な4つのポイント



目元の乾燥は、ほおっておくとシワやたるみなどの老け顔につながってしまいます。シワやたるみが起こってしまってからケアしだしても、化粧品や自己流のケアではなかなか改善しないので、乾燥が気になったその瞬間から対策することが需要です。

具体的には、保湿と紫外線防止、肌によけいな負荷をかけない、抗酸化力のアップの4点が重要です。

(1)ビタミンC誘導体やレチノールを補給しながらの保湿


目の周りのたるみやシワなどの保湿には、皮膚のコラーゲンに働きかけるビタミンC誘導体やレチノール、油溶性甘草エキス、オウゴンエキスなどの抗酸化成分が配合された化粧水を併用するのがおすすめです。化粧水の後には保湿美容液をつけましょう。

(2)紫外線防止


前述していますが、目の周りには敏感肌用の日焼け止めやUVカットサングラスを使っての紫外線対策がおすすめです。

(3)マッサージは週に1回まで、力を入れずに行う


目の周りのマッサージは、自己流で行うと力を入れすぎていることがほとんどです。皮膚に軽くタッチする程度で行うか、蒸しタオルで血行を良くするなど、なるべく皮膚に負担がかからないように行います。

(4)抗酸化力アップは毎日の食事から


皮膚には「ウロカニン酸」や「グルタチオン」などの抗酸化物質が存在していて、紫外線を浴びた後に出される活性酸素を除去しています。年齢とともに生成される量が減る抗酸化物質は、食事から補うことができます。

キウイ、トマトなどはビタミンC、ナッツ、大豆はビタミンE,をそれぞれ多く含んでいて手に入れやすい食材です。

赤ワインやブルーベリーやココアなどのポリフェノール、カボチャやニンジンなどのベータカロチン、ゴマのセサミン、エビやカニのアスタキチンなど、様々な種類の食材にも多くの抗酸化成分が含まれています。

毎日同じ食材を食べるのではなく、出来るだけ多くの種類の食材を摂っていくと栄養が偏らずに効率よく抗酸化物質を摂取することができます。


目の周りが乾燥して赤みやかゆみが出た時は



目の周りが普段から乾燥していると、ちょっとした刺激がきっかけで赤くなったり、発疹が出たり、かゆみがでたりすることがあります。

短期間で症状が治まってくればいいのですが、日に日に症状が悪化するようでしたら病院へいく方がよいです。自己判断で色々と薬をぬってますます悪化することは珍しくありません。

ここで、眼科へ行けばいいのか皮膚科へ行けばいいのか迷うことがあると思います。基本的に目の周り、まぶたの皮膚に現れた症状は「眼科」を受診するとよいです。

ただし、眼科で本来診ているのは「眼球」そのものなので、周囲の皮膚の状態を診るのが苦手な医師も存在することも事実です。

基本は眼科、治療期間が長引く場合は皮膚科も併用するなど、セカンドオピニオンを取り入れることもある、と覚えておきましょう。


赤みやかゆみのきっかけになるもの、意外な原因とは



一年を通して、目元の赤みやかゆみの原因になるものは、空気中のあちらこちらに漂っています。また、生活習慣や体質も目の周りの状態をより敏感にさせていいます。

ちょっとしたことで症状がでてしまう、という人は毎日の生活シーンを思い出してみてください。

春先であれば花粉症で目の周りが赤くなったりかゆみがでたりしますが、西日本に住んでいる場合は、1年を通してPM2.5の濃度が高くなっていることも原因として考えられます。

また、目薬が合わなかったり、目の周りにヘルペスを発症していることもあります。目や目の周りの皮膚に刺激を感じた時は眼科や皮膚科で見てもらうことがおすすめです。

赤みやかゆみを出す原因がわからない場合でも、対処療法で炎症やかゆみを抑えることができます。まずは掻き毟ったり刺激を与えない事が重要です。

花粉症などのアレルギー疾患



花粉症の症状が目の周りにでると、眼球だけでなく目の周りもむくんだり赤くはれたりすることがあります。

激しいかゆみを伴うことが多いので、かゆみや炎症を鎮める薬や、抗アレルギー剤を飲んで治療を行いましょう。皮膚や眼球自体に刺激をあたえないよう、患部に触れないことを第一に注意しましょう。

花粉の他にも、アレルギーを起こす物質はいろいろと考えられます。今まで大丈夫だった食材や化粧品なども、ある日突然かぶれたりすることがあります。

アレルギーの発症は子どもだけに現れるものではなく、大人にも現れる可能性は十分にあるのです。

最近ダイエットで同じ食材ばかり食べたりしていませんか?スムージーブームでキウイやバナナ、ヨーグルトを摂取しすぎてアレルギーを発症する人が増えていという報告があります。

ある時突然目の周りにかゆみを生じたりしたときは、アレルギーの可能性を思い出してください。

アレルギー症状は飲み薬や塗り薬で抑えることができますので、症状が悪くなっていったり、いつまでも治りにくい場合はすぐに医師に相談しましょう。

ヘルペス性眼瞼炎は水ぶくれができて痛かゆい



ヘルペスは腹部や背中に起こりやすいウイルス性の病気ですが、口の周りや目の周りのなど、顔に起こることがあります。


目の周りにできた時は水泡(水ぶくれ)を伴うことが多く、皮膚の炎症が起こります。眼球に現れるヘルペス性角膜炎もあり、悪化すると眼球が濁ったり他の炎症を併発したりして視力が低下するケースもあります。

腹部用の薬を使ったりなど、自己判断で対処すると治療期間が長引いたり、思わぬ症状が出たりしますので早めに眼科医に相談してください。

治療が始まるとヘルペス用の抗ウイルス剤を使用しますが、目の周りにも使うことができる軟膏や点眼剤、飲み薬などが症状に合わせた形態で処方されます。

化粧品かぶれがおきた時は何もつけないで様子見



クレンジングや化粧水でかぶれると、目の周りの皮膚に炎症やむくみが現れることが多いです。かぶれの原因になった化粧品が思い当たる場合は、使用を中止します。

炎症や腫れが治まるまでは何もつけずに様子見しておきましょう。乾燥肌の人は保湿が気になるところですが、かぶれたときはどうしても皮膚が敏感になっています。普段は大丈夫だった化粧品でも炎症が起こる可能性があります。

どうしても気になる場合は、かぶれた目の周りなどの部位を避けて、乾燥が気になる部位にプロぺトなどの肌に対して刺激が低い保湿剤をつけます。

なお、プロぺトはワセリンをさらに精製したもので、病院で処方してもらう他、ネット通販では1000円前後で購入することもできます。


目の周りの皮膚には年齢が出やすく、乾燥が直接老化に結びついてしまうこともあります。適切な保湿や肌に負担をかけすぎない事に気を配りましょう。

また、一年を通してサングラスやUVカットレンズなどで紫外線を防ぐことも、目と目の周りの保護につながり若々しい肌を保つことができます。トラブルが起こったときは自己判断せずに、眼科医に相談すると回復が早くなります。